今回は、エストレヤをキャンプ仕様にするための積載装備として選んだバッグの話です。
「バイクでソロキャンプを始めたいけど、荷物ってどう積むの?」という方に向けて、自分が選んだリア積載のダッフルバッグを中心に、使ってみて感じたことや、その後のアップデートまで詳しく紹介していきます。
エストレヤでソロキャンプを始めた理由
電車キャンプを続けてきた自分ですが、荷物の自由度や移動のストレスを考えると、やはりバイクでのソロキャンプは魅力的。そんなスタイルに合わせて選んだ相棒が、カワサキのエストレヤです。
昔はスピードの出る大型バイクを好んでいましたが、今は趣向も変わり、クラシックな見た目と扱いやすいサイズ感、そしてゆったりとした走り心地に魅力を感じるようになりました。
なぜエストレヤがソロキャンプに合うのか?
ひとりでゆったりと山道や木立の中を走る時間も、自分にとってはキャンプの楽しみのひとつ。エストレヤの持つクラシックな雰囲気と落ち着いた走行性能は、そうした時間をより味わい深くしてくれます。
サイズ感もちょうどよく、街中での取り回しもしやすい一方、高速道路も無理なく走れる性能です。まさに「ソロキャンプにぴったりの一台」だと感じています。
低シートとクラシックな雰囲気──積載にぴったりな理由
エストレヤのシート高の低さは、キャンプ道具をリアに積むときの安定感に直結します。とくにキャンプ場の地面は、落ち葉でふかふかしていたり、傾斜があったりと足元が不安定なことも多く、足つきの良さは安心材料になります。
また、荷物を積んだときに重心が低くなるのもポイント。リアシートにボックスやバッグを載せても、ふらつきにくく安定して走れます。
さらに、積載を考えたときに気になるのが見た目。クラシックなフォルムのバイクには、ハードケースよりもラフなダッフルバッグのほうが雰囲気に合うと感じました。無骨さと自然体が混じる、そんな積載スタイルとも相性の良いバイクがエストレヤです。
バイク積載方法の選択:箱 or ダッフル
キャンプ用の荷物をどうやってバイクに積むかは、ソロキャンプをバイクで始める上で避けて通れないテーマです。リアキャリアがあるバイクなら、「ハードな箱」か「柔らかいダッフルバッグ」の選択になりそうです。
それぞれの特徴を比較し、自分が選んだのはダッフルバッグ。その理由や実際の使用感を紹介していきます。
それぞれの特徴を比べた結果、ダッフルバッグを選んだ理由
ハードケースは防犯性が高く、荷物の保護性能もあります。ただし、クラシックなエストレヤに載せるには、見た目が少し硬すぎると感じました。
一方、ダッフルバッグはキャンプギアをざっくり詰めてそのまま積める手軽さが魅力です。自分のバイクスタイルにはこちらの方がしっくりきました。
雰囲気にこだわる方には、さらに軍用ダッフルバックみたいなものであれば、無骨なラフさと積載力のバランスの取れた選択肢としておすすめです。
ダッフルバッグの魅力と弱点
最初に使っていたのは軍払い下げ品のダッフルバッグ。厚手のキャンバス生地で雰囲気抜群、キャンプ道具を積んだ姿も映えました。
ただし弱点もあり、最大の欠点は防水性のなさです。雨キャンプでは中身まで濡れてしまうこともありました。
さらに、固定が甘いと走行中に形が崩れがちなのもやや不安材料でした。
雨対策に防水ダッフルバッグへ乗り換え(追記)
そうした弱点を補うため、現在は防水仕様のダッフルバッグに変更しています。使っているのはGIVI製の防水ドラムバッグ(60L)で、大容量かつ防水性抜群。
防水の中でもこの製品を選んだのは、最低でも60Lぐらいのサイズが欲しかったのと、横開きで道具の出し入れが簡単なところです。
軍用バッグのような味わいはないと最初は思っていましたが、なんだかんだ黒色の方が私のエストレヤと合わせたときにはしっくりきます。
山間部は急な雨も多く、今ではすっかり手放せないアイテムです。
実例紹介:エストレヤの積載スタイル
ここでは、自分が実際にエストレヤでソロキャンプへ出かける際に使っている積載スタイルを紹介します。
キャンプギアの収納バランス、見た目、走行時の安定感など、「使ってみてわかったリアルな使用感」を写真とともにお届けします。
積載時の見た目と実用性のバランス
使用しているのは防水仕様のダッフルバッグ(GIVI 60L)。エストレヤのクラシックな雰囲気を壊さず、自然体でラフな印象を与える外観が気に入っています。
なにより、横開きのため道具類もざっくり収納できてパッキングが楽。撤収時の時間短縮にもつながっています。
リアキャリアとシートにまたがるように載せており、バッグの滑り止めにもなっています。写真で見ると、よく見る旅するバイクという姿になります。
バッグの固定方法と走行時の注意点
バッグの固定には昔からバイクの積載で使っていて慣れているため、荷台用のゴムロープを使用。走行中の荷崩れもありません。
慣れていない人はラチェット式タイダウンベルトとかワンタッチでしっかりと締められるものもあるため、そういったものでも良いと思います。
また、バッグ自体に芯材が入っていないため、積載物の重心をなるべく左右均等に配置することで、走行安定性も向上。長距離ツーリングでも不安定にならないバランスになっています。
細かな振動で緩まないよう、走行前や途中休憩で締め直しのチェックをするのがルーティンです。
最後に:雰囲気も実用性も、自分らしく楽しもう
バイクキャンプの積載装備は、旅の快適さに大きく影響します。
自分も最初は雰囲気を優先して、軍払い下げのダッフルバッグを使っていました。
でも、雨に降られて中身がびしょ濡れになったときは、さすがにまいりました。
そのあとで防水バッグに変えてからは、天候を気にせず出かけられるようになり、ぐっと気が楽になりました。
いろいろ試してみて感じたのは、見た目と実用性のちょうどいいバランスって、人それぞれ違うということ。
自分の使い方や旅のスタイルに合わせて、少しずつ装備をアップデートしていく——そんな時間も含めて、バイクキャンプの楽しさなのかもしれません。