バイクに乗り始めたばかりのころ、ツーリング中にお尻が痛くなることがよくありました。
自分がエストレヤを買ってロングツーリングに出た最初の数回は、1時間もしないうちにシートの硬さが気になって、信号待ちでお尻を浮かせるほどでした。
そんなときに使っていたのが、バイクシートの上に置いて使うクッション「ゲルザブ」。
最初の1〜2年ほどはこのゲルザブにずいぶん助けられましたが、今では福岡から大阪まで600km以上のロングツーリングを1日でこなしても、ゲルザブなしで問題ありません。
体がバイクの姿勢に慣れてきたのだと思います。
そもそも、バイクに乗り始めた人ほどお尻が痛くなりやすいのは、筋肉や姿勢がまだ慣れておらず、圧力が局所に集中しやすいためだそうです。
シートの形状にもよりますが、体が慣れるまでのサポートアイテムとしてゲルザブはとても有効でした。
この記事では、当時の体験をもとに、ゲルザブの使い心地や効果についてまとめています。
特に「バイクに乗り始めたばかりで、シートの硬さがつらい…」と感じている方には参考になると思います。
目次
長距離ツーリングでお尻が痛くなるまでの流れ
まずは、自分のツーリング時の「お尻の痛みの変化」をまとめてみます。
体験ベースなので、同じ悩みを持つ方の参考になるはずです。
ツーリング時間 | 症状の変化 |
---|---|
約1時間 | シートが硬く感じて、信号待ちで無意識にお尻を浮かせる |
約1時間30分 | 痛みに耐えきれず、休憩できる場所を探しはじめる |
約2時間 | お尻だけでなく、姿勢が崩れて肩や腰までつらくなる |
ちなみに10代の時はバイクでここまで痛くなかった記憶があります。
30歳を超えての久々のツーリングだったことや、シートの硬さが合っていないことも影響していたと思います。
ゲルザブを選んだ理由
「バイク クッション」「ツーリング ケツ痛い」などで調べてみると、おすすめに出てきたのがゲルザブでした。
価格はAmazonで1万円前後。
もっと安い類似品もありますが、長く使うことを考えて信頼性を重視しました。
また、選ぶときに迷ったのが2万円近い価格のエアホークという空気式クッション。
ただこちらは見た目が明らかに分厚く、ライディングポジションが変わりそうだったので避けました。
※エアホークの詳細は記事下でも紹介しています。
実際にゲルザブを使ってみた効果は?
6時間ほどのツーリングで使用してみた結果、明らかに違いを感じました。
- 以前は1時間で痛くなっていたのが、2時間ほどは問題なく走れるように改善
- さらに驚いたのが、休憩中にお尻の痛みがすぐに引くこと
- ゲルザブなしのときは、休憩しても回復せずずっと痛かったのがかなりラクに
正直、ゲルザブはかなり薄くて最初は効果を疑っていましたが、実際に使ってみると「薄くても衝撃を吸収してくれている感覚」がはっきりありました。
ただし、長距離ツーリングで4〜5時間以上走ると、やはり痛みは出てきます。
ゲルザブは「完全に痛みを無くすアイテム」ではなく、あくまで痛みの出方を遅らせてくれる補助アイテムと感じました。
それでも「1時間で限界」だった自分にとっては、かなり助けられたアイテムです。
ゲルザブの紹介
パッケージはわりと大きめで、中にはクッション本体と取り付けベルトが入っています。
自分のバイク(エストレヤ)はシートの脱着が簡単なので、長距離走るときだけ装着して、普段は外すという使い方にしています。
- 裏面は滑り止め生地で、走行中にズレにくい
- 固定はマジックテープ式で簡単
- 表面は防水素材なので、急な雨でも安心
クッション内部はゲル素材で、触るとグニュッとした感触。
厚さはそこまでありませんが、しっかり衝撃を吸収してくれる印象です。
ゲルザブの種類と選び方
ゲルザブには複数のバリエーションがあります。
ゲルザブR(今回購入)
- ベーシックな汎用モデル
- ネイキッド/ツアラー/スクーターなど幅広い車種に対応
- 薄型・防水加工済み
ゲルザブD
- 細長いオフロードバイク向け
- ゲル量多めでクッション性高い
- シート幅が狭い方向け
ゲルザブS/SS(埋め込み型)
- シート表面を剥がして内側に入れるタイプ
- スッキリ見せたい人向けだが、設置はやや手間
デメリット:つけ外しが面倒&痛みゼロではない
自分の場合は「使いたいときだけ装着」で特に問題ありませんが、毎回取り外すのが面倒に感じる人や、屋外駐車だとゲルザブのつけっぱなしは劣化が心配になるかもしれません。
また正直、どれだけ工夫しても長距離を走ればお尻はそれなりに痛くなります。
ゲルザブはあくまで「ないよりはあった方が確実にラク」というアイテムです。
「魔法のように痛みがゼロになる」と思って買うと期待しすぎかもしれません。
他の選択肢:エアホークとの違い
バイク乗りの友人に勧められたのが、エアホークという空気式のバイク用クッションです。
たしかにクッション性はゲルザブより高そうですが、2万円以上と高価なモデルが多く、実物を見るとかなり分厚く、いかにも「クッションを乗せている」見た目です。
空気の量をバルブで調整するなど、装着に少し手間がかかる印象。
薄型モデルもありますが、そこまで薄いなら最初からゲルザブでいいと感じました。
自分は「乗り心地より、ライディングポジションの自然さ」を重視したかったので、装着感が控えめなゲルザブを選びました。
ゲルザブを2年間使って感じたこと
ゲルザブを購入してから最初の1〜2年は、ツーリングのたびに使っていました。
当時はまだ体がバイクに慣れていなかったのか、1〜2時間でお尻が痛くなることが多かったんです。
ただ、バイクに乗る頻度が増えたりして時間が経つと、ロングツーリングでもゲルザブなしで平気になりました。
それでも最初の頃の効果を感じた実感は強く、バイクに乗り始めたばかりの人ほど効果を感じやすいアイテムだと思います。
最後に:バイク初心者ほど、試す価値アリの快適装備
バイクでお尻が痛くなるのは、誰しも一度は通る悩みです。
でも、そこで快適さを諦めるとツーリング自体が楽しくなくなってしまいます。
ゲルザブは装着も簡単で、乗り始めの「キツさ」をやわらげてくれるクッションでした。
今まさにお尻の痛みに悩んでいるなら、試してみるのがおすすめです。