ソロキャンプといえば、折りたたみのアウトドアチェアを持っていくのが定番です。
ただ、自分がツーリングメインでキャンプしていた頃は「荷物をできるだけ減らしたい」と思っていました。
そこで一時期は椅子を持たずに地べたスタイルで過ごしていたことがあります。
この記事では、軍用毛布を敷いて過ごした実体験をもとに、椅子なしスタイルのメリットとデメリットをまとめます。最後に「やっぱり普通のソロキャンプなら椅子があった方が良い」と感じた理由も紹介します。
目次
ソロキャンプで「椅子なし」を選んだ理由
椅子を使わずに過ごしてみようと思ったきっかけは、持っていたテーブルと椅子の高さが合わず、どうにも落ち着かなかったからです。
さらにバックパックキャンプをしていた頃から、椅子は収納サイズが大きくてかさばると感じており、いっそ「椅子なしでもいけるのでは?」と思うようになりました。
ツーリングで荷物を減らしたいときの工夫
ツーリングキャンプでは長い距離を走るので、荷物はできるだけコンパクトにしたいものです。
そこでテントは「DD Tarp タープ」にして、椅子とマットの代わりに軍用毛布を使い、荷物を大幅に削減しました。
毛布はバイクに括り付けてもいいですし、リアキャリアとダッフルバッグの間に挟んでも安定します。
防水性や耐久性もあるので「地べた用の敷物」としても使えると考えたのが始まりです。
地べたスタイルに使ったアイテム(軍用毛布)
使っていたのは、どこで手に入れたか覚えていない軍用毛布。
カーキ系の色合いで、キャンプサイトに広げるとミリタリー感のある雰囲気が出ます。
ただし実際の使い心地は独特で、重くて固く、さらにオイルのような匂いがするのが特徴。
普通の毛布とはまったく違う質感で、雰囲気はあっても快適とは言い難いものでした。
軍用毛布を敷いた地べたスタイル体験
毛布の特徴(重さ・匂い・固さ)
この軍用毛布は、普通の毛布よりも重いため、徒歩キャンプとかでは持ち運びできないと思います。
さらにオイルや防虫剤のようなものが染み込ませてあるのか、独特の匂いがして、広げた瞬間から存在感があります。
生地も硬くてゴワゴワしており、敷物としてのクッション性はほとんどありません。
地べたでの過ごし方と雰囲気
それでも、この「アジのある無骨さ」が意外と悪くなかったのです。
毛布を地面に広げてあぐらをかき、料理をしたり、夜は焚き火の火を見ながら静かに過ごしたり。
椅子に座るよりも自然との距離が近く、静かなキャンプ場の夜にしっくり馴染むスタイルだったと思います。
このときは秋口だったので虫も少なく、快適に過ごせたのも大きかったです。
実際に寝るときはどうしていたか
夜はこの毛布をそのままマット代わりにして寝ていました。
当然、寝心地は快適とは程遠く、固さや匂いは気になります。
インナーテントも無いため、三角形に張ったタープを閉じてそのまま就寝していました。
虫が少ない季節だったからこそ成り立ったスタイルだと思います。
もともと自分は「地面でも寝られるタイプ」だったので寝ること自体は問題ないのですが、朝起きると体はバキバキにはなっています。
そのため、誰にでもおすすめできる方法ではありません。
快適性を求めるなら、やはり専用のマットや椅子を用意した方が間違いなく良いです。
椅子なしキャンプのメリットとデメリット
メリット(荷物が減る/自然と近い感覚)
- 椅子を持たないぶん荷物が軽くなり、ツーリングでも邪魔にならない
- コンパクトなテーブルや調理道具と高さが合いやすい
- 地面に近いぶん自然との距離が縮まり、独特の雰囲気を味わえる
デメリット(腰・泥・虫/リラックスできない)
- 長時間座ると腰や膝に負担がかかる
- 雨上がりや湿った地面では快適性が一気になくなる
- 季節によっては虫が近く、落ち着いて休めない
実際に試してみると、やはり快適さでは椅子に大きく劣ると感じました。
「雰囲気を楽しむ体験」としては面白いですが、長時間のくつろぎには向いていません。
結論:普通のソロキャンプならロータイプチェアがおすすめ
軍用毛布での地べたスタイルは、あくまで「荷物を減らしたいツーリング時の特殊な条件」だから成り立った方法でした。
実際に試してみると雰囲気は面白いものの、快適性やリラックス感を考えると、やはり椅子を持っていった方が良いと感じます。
Helinox グラウンドチェアを選ぶ理由
おすすめは、Helinox グラウンドチェアのようなロータイプチェア。
- 座面が低く、地べた感覚に近いスタイルで過ごせる
- 軽量・コンパクトでツーリングにも積みやすい
- 腰や膝への負担を大幅に軽減できる
軍用毛布で過ごした経験があるからこそ、「やっぱり軽量コンパクトな椅子がある方がキャンプは楽しい」と強く実感しました。
最後に:無骨さを楽しむのもアリだが、快適性とトレードオフ
ソロキャンプを椅子なしで過ごすのは、無骨な雰囲気を楽しむ体験としては十分に面白いです。
ただし快適性は大きく犠牲になるため、普通のソロキャンプならロータイプのチェアを持っていくのが一番おすすめです。