ブッシュクラフトに憧れて始めたけど、自分には合わなかった話

2019/09/04

2025/08/01

ブッシュクラフトに憧れて始めたけど、自分には合わなかった話

最近はYouTubeなどの影響で、ブッシュクラフトに興味を持つ人が増えてきました。
自然の中での野営や、キャンプ場では味わえないサバイバル感のあるスタイルに、憧れる気持ちは自分にもありました。

実際にやってみたのは去年の秋頃。楽しい部分もありましたが、正直「自分には合わなかったな」と感じる点もありました

この記事では、実際にやってみた体験をもとに、ブッシュクラフトの向き不向きについて書いていきます。

ブッシュクラフトをやって感じた課題

焚き火

自然のものを使って工夫しながら過ごすのは、やっぱり面白いです。
ただ、自分が実際にやってみて「これは大変だな」と思ったのが、次の2つでした。

  • 携帯電波が通じない
  • 野生動物に遭遇する

携帯電波がないと不便すぎる

私はフリーランスで働いているため、キャンプ中でも仕事の連絡が入ることがあります
そのため、スマホが圏外になるような環境は、かなり不安がありました。

また、スマホをナビ代わりに使っていたため、目的地にたどり着けない可能性があるのも不便です。

実際に自分が野営した場所は、途中から電場が途切れてたどり着くのすら大変で、一度電波のあるところまで戻って地図の分岐をを記憶してみたいな事をしてました。

普段は予約不要で当日ふらっと行けるキャンプ場が好きなので、柔軟に動けない感じもストレスです。

野生動物との距離が近すぎる

実際に出会ったのは、カモシカのような動物でした。
ある意味ブッシュクラフトっぽい体験ではありますが、やっぱり怖さが勝ちます。

キャンプ場ではまず見かけない存在で、「あ、ここは完全に動物の生活圏なんだな」と実感する瞬間でもありました。

人と違って、動物は何を考えているかわからない怖さがあります。
こちらが何もしなくても、思わぬタイミングで接近されたら…と考えると、どうしても身構えてしまいます。

特に夜は、テントのすぐ外でガサガサと何かが歩いている音がずっと聞こえてきたりして、 「このあたり、クマ出ないよな…?」と不安になることもありました。

心から落ち着いて眠るのが難しく、気を張ったまま夜を越えるような感覚でした。

やってみてわかった、自分に合うキャンプスタイル

焚き火でカレー作り

ブッシュクラフトに挑戦したことで、自分がキャンプに求めていることが明確になりました。

それは、焚き火とキャンプ飯、そして自然の中でのんびり過ごすことです。
本格的なサバイバル体験ではなく、自分のペースで自然を楽しみたいという気持ちのほうが強かったんだと思います。

設営が楽なワンポールテントを使って、必要なときに電波が通じる環境で過ごす。
タープは使っても使わなくてもよくて、むしろ料理や昼寝に時間を使いたい。
そういうスタイルのほうが、自分には合っていました。

ブッシュクラフト=どこでも野営OKではない

これは誤解されやすいポイントかもしれません。

ブッシュクラフトは自然を活かしたキャンプスタイルですが、山の中ならどこでも自由に野営できるわけではありません

自分が体験した場所は、整備されていない山林でしたが、キャンプ場のように料金を支払って利用する専用フィールドでした。
ルールを守れば自然に近い環境で過ごせる、ちょっと特殊なスタイルの場所です。

ただ、山や森には所有者がいる場合も多く、無許可で野営するのは法律的にも問題になることがあります
最近は動画などの影響で、そうした線引きが曖昧になっている印象もあるので、あくまで許可のある場所で楽しむのが基本だと思っています。

最後に:自然との付き合い方は人それぞれでいい

ブッシュクラフトには、自然の中で工夫して過ごす楽しさがあります。
ただ、自分にとってはちょっと大変な部分があったのも事実です。

いまは、キャンプ場をベースに、気楽に楽しめるスタイルのほうが自分には合っていると感じています。

無理に背伸びしなくても、自然との付き合い方は人それぞれ。
ブッシュクラフトを通じて、そう気づけたこともまた、ひとつの収穫でした。

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