キャンプ道具を眺めながら暮らしたい。
そんな思いから、ディアウォールを使ってキャンプギアを飾れる仕事環境をDIYしました。
自分はフリーランスで自宅作業が多いのですが、いつも見ていたのは真っ白な壁だけ。
せっかくなら、お気に入りのギアをインテリアの一部として飾れる空間にしたいと思ったのがきっかけです。
以前からInstagramなどで見かけて憧れていた、有孔ボード(パンチングボード/ペグボード)を使った壁面収納。
今回はそれを実際に作ってみました。
同じように「キャンプ道具をかっこよく飾りたい」「賃貸でもDIYしてみたい」という方は、
最後の「作ってみて感じた注意点・反省点」だけでも参考になると思います。
追記: 1年後に引っ越した際、ディアウォールを外して天井に跡が残っていないかも確認しました。
その結果も、最後に写真付きで紹介しています。
目次
ディアウォールSを使った設計図を頭で計算してみる
今回は、ディアウォールをよりコンパクトに改良した「ディアウォールS」を使います。
構造がシンプルなので、設計図は描かずに頭の中で組み立てを考えました。
組み立て方は、荷重を考えて壁に平行ではなく縦に配置し、各柱を上と下でツーバイ材に固定していきます。
ちなみに柱となるディアウォールには、似たような製品で「ラブリコ」もあります。
このあたりの選んだ理由などは、別の記事でまとめようと思っています。
ディアウォールSで必要な2×4材の長さ
部屋の床から天井までの高さは2555mmでした。
ディアウォールSでは40mm短くする必要があるため、『2555mm − 40mm = 2515mm』の2×4材が必要になります。
また、各柱を横に連結するための木材を上下に1本ずつ、合計で4本使用します。
有孔ボードは楽天で一番大きいものを購入
楽天で探した中で一番大きかったのが『厚さ4mm × 横915mm × 縦1825mm』のサイズでした。
これを2枚並べる想定で製作します。
今回はすべて楽天で材料を購入しました。
理由は、今の賃貸マンションの天井が高く、「2515mm」のツーバイ材が近くのホームセンターでは入手できなかったためです。
ツーバイ材を継ぎ足す方法もあるようですが、木材が真っすぐでないと精度が出にくいため、リスクを避けることにしました。
必要材料まとめ
<2×4木材>
・2515mm:3本
・915mm:4本
<有孔ボード ※シナベニヤ>
・4mm×915mm×1825mm(5φ-25P):2枚
※ 5φ=穴の直径が5mm
※ 25P=穴と穴の間隔
塗装にはワトコオイル
<ワトコオイル>
・ダークウォルナット(W-13):1L
・ミディアムウォルナット(W-12):200ML×2
ダークウォルナットは柱に、ミディアムウォルナットは有孔ボードに使用しました。
他にも使う予定があったため、ダークウォルナットは1Lと多めに購入しています。
結果的に言うと、ミディアムウォルナットよりもう一段階薄い色を選べば良かったと思います。
少し濃すぎて、柱とボードの色に差が出ず、全体的にメリハリのない印象になりました。
他の道具
・インパクトドライバー(Amazonで購入)
・補強金具(Amazonで購入、黒色のL字タイプ)
・ネジ(ホームセンターで購入)
・ワッシャー(ホームセンターで購入)
・ハケ(ホームセンターで購入)
・ブルーシート(ホームセンターで購入)
・タッパー(100均で購入、ワトコオイルを入れるため)
・折りたたみコンパクト脚立(Amazonで購入)
壁面収納の作業工程
ここからは、作業の手順を順番に写真付きで紹介していきます。
① 塗料を準備
100均で購入したプラスチック製のタッパーにオイルを注ぎます。
② 有孔ボードを塗る
壁にオイルがつかないよう、ブルーシートを敷いて塗装していきます。
自分は面倒なので一度塗りですが、仕上がりをきれいにしたい人は二度塗りがおすすめです。
塗り終えたら、ベランダで数日間乾燥させます。
③ ツーバイ材を塗る
次にツーバイ材を塗っていきます。
横面なども含め、すべての面を丁寧に塗装します。
ワトコオイルを塗ったあとは、乾いた布で余分なオイルをしっかり拭き取るのがポイントです。
その後、ツーバイ材もベランダで乾燥させます。
④ 補強材に金具をつける
補強材に金具を取り付ける位置を決めて印をつけます。
ビスを留める位置には、インパクトドライバーで下穴を開けておくとまっすぐ固定しやすいです。
今回使用した金具は、ビス穴の位置が左右非対称でした。
そのため、柱側は3箇所(緑丸)、補強材側の赤丸はビス留めせず対応しています。
⑤ 最初の柱を立てる
最初の柱は、補強材を取り付けた状態で立ててみます。
高さが約2m50cmほどあるため、折りたたみチェアの上に乗って作業しました。
⑥ 2本目の柱を立てる
2本目の柱も同様に立て、補強材で連結してビスで固定します。
⑦ 位置合わせをしてみたらミスに気づいた
有孔ボードをあてて位置を確認したところ、ずれていることが判明しました。
(写真ではわかりにくいですが、有孔ボードは補強材の裏に隠れるように固定する必要があります。)
きちんと測ったつもりでも、2×4材1本分ずれていたため、下の補強材をすべて外して位置を修正しました。
⑧ 思った以上に有孔ボードがたわむので補助を入れる
厚さ4mm・縦1825mmの有孔ボードは、上下2点留めではたわむことが分かりました。
真ん中が浮いてしまうため、補強材を上・中・下の3箇所に設置するのが理想です。
今回は手間を省くため、2×4材の10cm木片を金具で柱に追加し、補助としました。
⑨ 有孔ボードをビス&ワッシャーで留めていく
使用した有孔ボードはベニヤ板で柔らかいため、ワッシャー付きのネジで固定しました。
ネジの色に合わせて黒いワッシャーを選んでいます。
⑩ 完成
多少のトラブルはありましたが、無事に完成です。
デスクを配置し、キャンプ道具を壁にかけてみるととても良い雰囲気です。
今回は木材以外を黒で統一したので、フックも黒を選びました。
作ってみて感じた注意点・反省点
- 簡単でも設計図を書いたほうが良かった
- 有孔ボードのたわみを考慮しておくべきだった
- 色味は試し塗りをして確認したほうが良かった
- 大型木材の配送料が想像以上に高い
ほとんどは作業中に気づいた点ですが、特に「配送料が高い」という点には注意です。
今回、2m50cm以上のツーバイ材と180cm以上の有孔ボードを楽天の別店舗で購入しましたが、
ツーバイ材が約4,000円、有孔ボードが約7,760円の送料がかかりました。
購入前に電話確認があり、
・大型荷物の個人宅配は数年前から全体的に値上げされている
・集荷センターに自分で取りに行けば安くなる可能性がある
と説明を受けました。
ただ、自分は冬場の繁忙期で時間を優先したため、配送をお願いしました。
木材と送料を合わせて、合計で約3万円弱になりました。
コストを抑えたい場合は、ホームセンターで直接購入するほうがかなり安いです。
追記:ディアウォールを1年後はずしてみた
引っ越しのときに外してみると、うっすら跡はありましたが、ほとんど目立ちませんでした。
退去時の管理会社のチェックでも特に指摘はありません。
ディアウォールは「賃貸で跡が残らないか」という不安がありましたが、結果的に安心できる仕上がりでした。
次の引っ越し先でも、気兼ねなく収納DIYができそうです。
最後に:作業場の雰囲気が大きく変わって大満足
キャンプ道具の壁面収納を作ってみましたが、雰囲気が一気に変わって大満足です。
自宅で仕事をしているときに、好きなギアを眺めながら作業できるのは最高です。
キャンプ道具がまだ残っているので、もう1枚有孔ボードを増設しようかと考えています。