キャンプブームを経て、いまや多くのキャンプ場は事前予約が必須になりました。
それでも、かつての「予約不要で気軽に行けるキャンプ場」には、今では味わえない自由さと特別な魅力がありました。
自分はキャンプ歴10年。バイクでのソロキャンプを中心に数多くのキャンプ場に通ってきましたが、今でも変わらず通い続けているお気に入りの林間サイトがあります。
この記事では、予約不要時代から通い続けている思い出と、今もバイクで楽しめる関東の林間キャンプ場を紹介します。
目次
予約不要キャンプ場と今の状況
キャンプブームで予約必須が当たり前に
数年前までは、当日ふらっと行ってそのままテントを張れる「予約不要」のキャンプ場が多くありました。
しかしキャンプブームの影響で、かつてのお気に入りのキャンプ場の多くが事前予約制に移行しています。
予約不要キャンプ場の魅力
- 当日に天候を見て「やっぱり行かない」と判断できる
- たまたま時間が空いたときにすぐ行ける気軽さ
- 電話やメール予約のやり取りが不要
この自由さこそが予約不要キャンプ場ならではの魅力でした。
自分はフリーランスになってからソロキャンプを始めたので、縛られない働き方と予約不要キャンプ場の相性が抜群でした。
気がつけば、自然とそういうキャンプ場ばかり選ぶようになっていました。
今でも残る数少ない場所
とはいえ、今でも予約不要のまま残っているキャンプ場もわずかに存在します。
その中で自分が特に好きで、今も通い続けているのが東京から行ける山梨の林間サイトです。
関東で今も行ける予約不要キャンプ場
道志の森キャンプ場(山梨県)
標高 | 約700m |
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アクセス |
車・バイク:都心からで約2時間(有料・高速道路利用) 〒402-0223 山梨県南都留郡道志村10041(Google Mapで見る) |
料金例 | バイクで一人/1,300円〜 ※乗り物や繁忙期かどうかで変動(公式サイト料金ページ) |
東京・神奈川から富士山方面へ進むと出てくる道志村にある人気キャンプ場のひとつ。
自分はこの道志の森キャンプ場に惹かれて、相模原や八王子あたりに住んでいたほど通っていたお気に入りの場所です。
三ヶ頼川沿いに約2kmの広大なフリーサイトが広がり、木々も多く残されているため、バイク乗り入れが可能でありながら隣と密接にならずに設営できるのが大きな魅力。
完全に整備されたサイトではないため、車やバイクでもソロキャンパーが多く、自由度が高く居心地の良い雰囲気があります。
ただし、近隣にスーパーやコンビニはなく、買い出しは事前準備が必須です。
以下はブログに残したソロキャンプ日記です。
2018年12月 初めて道志の森キャンプ場でソロキャンプしてきた記録
2021年10月 直火禁止後の道志の森キャンプ場でソロキャンプしてきた記録
本栖湖キャンプ場(山梨県)
標高 | 約900m |
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アクセス |
車・バイク:都心からで約2時間(有料・高速道路利用) 〒409-3714 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖 18(Google Mapで見る) |
料金例 | テントやタープ(1人用)/2,000円(公式サイト料金ページ) |
富士五湖のひとつ「本栖湖」のすぐ近くにある林間キャンプ場。
森というより適度に木々が残された林間サイトで、蚊やアブなどの虫が非常に少なく快適に過ごせます。
夜に虫が少しランタンに寄ってくる程度です。
標高約900mと高いため、夏場でも昼は30℃前後、夜は20℃前後まで下がり、避暑地としても快適。
自分も夏は本栖湖キャンプ場で連泊して、タープを張って仕事をしたりしていました。
東京から富士山方面へツーリングすると、バイクだと標高が上がるにつれて気温が下がっていくのを実感でき、走る楽しさとキャンプの快適さを両立できるのがこのキャンプ場の魅力。
特に富士パノラマラインを走るルートは信号も少なくツーリングそのものが気持ち良いです。
バイクのソロキャンプで予約不要を楽しむコツ
林間サイトの快適さ
夏場でも木陰のおかげで涼しく、木々に囲まれているため隣のサイトと適度な距離があり、プライベート感を保ちやすいのが魅力です。
静かに過ごしたいソロキャンプとの相性は抜群。
さらに木を利用したタープの張り方や、ハンモック泊などの楽しみ方ができるのも林間サイトならではです。
バイク乗り入れのメリット
- 荷物を積んだまま横付けできる
- 設営・撤収が圧倒的にラク
- ソロキャンプやミニマム装備と相性が良い
特に「テントを下ろしてすぐ設営できる」のは、車キャンプにはないバイクソロならではの利点。
撤収も短時間で済むため、気軽に日帰りや一泊が可能です。
注意点
- 繁忙期は早めの到着が必須(午後着では場所が埋まっていることも)
- 車では入れない区画もあり、木々の間に入れるのはバイクの強み
- 人気サイトは早い者勝ちなので午前中の到着がおすすめ
- 林間サイトは電波が弱いことが多く圏外になりやすいため、事前に確認しておくと安心
予約不要だからこそ自由度は高いですが、行った者勝ちのフリーサイト特有のリスクもあるので、バイクの機動力を活かして上手に楽しみたいところです。
実際に失敗した体験
- 林間サイトの落ち葉でふかふかの地面に停めたとき、荷物を下ろす際にバイクを倒してしまったことがあります。スタンド位置や地面の状態は要注意です。
- 山奥の林間サイトでは電波が全く入らず、スマホナビに頼りきりだとキャンプ場に辿り着けなかったこともありました。あまりにもマイナーなキャンプ場は避けるのもコツです。
- 繁忙期はフリーサイトがギュウギュウ詰めになり、せっかくの林間でも静けさが損なわれることも。繁忙期を避けるのも快適に楽しむコツです。
最後に:バイクのソロキャンプなら予約不要のキャンプ場が最高
- 予約不要のキャンプ場は、以前に比べて大幅に減った
- それでも関東近郊には、今もバイクで通える林間キャンプ場が残っている
- 関東以外では、アウトドア人口が少ないこともあり予約不要のキャンプ場はほとんど存在しない
- 自分が通い続けているお気に入りは、「道志の森キャンプ場」と「本栖湖キャンプ場」
キャンプブームの影響で、かつての自由な「予約不要スタイル」は減ってしまいました。
とはいえ、ブームが落ち着いた今、これ以上減ることはないだろうと感じています。
ソロキャンプの醍醐味は、「今日行くかどうかをその日の気分で決められる自由さ」にあると思っています。
だからこそ、やっぱり予約不要のキャンプ場は最高ですし、これからも残ってほしいと願っています。
特に東京や神奈川から山梨に足を運べる人には、今回紹介した2つのキャンプ場をぜひ体験してほしいです。