ソロキャンプを始めたころは、タープなんてなくても十分だと思っていました。
でも、バイクで行くようになって積載に余裕ができたことで試してみたら、その快適さに驚きました。
日差しをやわらげたり、雨をしのげたり、混んでいるキャンプ場で視線を隠すプライベート空間をつくれたり。
「ソロキャンプにタープは必要ない」と思っていた自分でも、一度使ってからは手放せない存在になっています。
この記事では、自分がソロキャンプでタープを導入して感じた変化や、選び方・おすすめの軽量タープを紹介していきます。
目次
タープを導入したきっかけ
徒歩キャンプでは使わなかった理由
自分はもともと徒歩キャンプから始めていて、荷物は最低限。
テントと寝袋だけで十分だと思っていました。タープはかさばるし設営も大変そうだと感じていたので、わざわざ持って行こうとは思わなかったのです。
バイクキャンプで積載に余裕ができたこと
その後バイクでキャンプに行くようになり、積載量が増えてキャンプスタイルが大きく変わりました。
そこで「せっかく余裕があるならタープを試してみよう」と思い立ったのが、導入のきっかけです。
実際に試してみた第一印象
設営してみて感じたのは、「もっと早く使えばよかった」ということ。
ちょっとした屋根があるだけで、キャンプ場での過ごし方が大きく変わるのを実感しました。
とくに人が多い時に、周りの目線を隠せる安心感が良いところです。
キャンプ場は端っこでもない限り、意外と人の行き来があるため、静かにソロキャンプを過ごしたいときに最適でした。
ソロキャンプにタープがあると快適になる場面
夏の日差しをやわらげる
炎天下でテントの外に座ると、すぐに疲れてしまいます。
タープがあれば木陰のようなスペースができ、風が通り抜ける心地よさがあります。
夏場は標高の高い涼しいキャンプ場に行くことも多いですが、どれだけ高くても日差しは強烈。
そのため、夏のソロキャンプではタープが必須アイテムになっています。
雨をしのげる安心感
急な雨に降られても、タープの下に椅子や荷物を移せば安心です。
特に雨予報のときは、先にタープを設営してからテントをその下に建てるのがおすすめ。
そうすれば設営・撤収のとき以外は雨に濡れずに済み、快適に過ごせるのもポイントです。
プライベート空間をつくる
人気のあるキャンプ場は人が多く、ソロキャンプでは若干肩身が狭く感じることもあります。
そんなときも、タープを張るだけで視線を遮って自分の空間を確保できます。
まるで小さな壁のような役割をしてくれるので、落ち着いた時間を過ごしたいときに役立ちます。
ソロ向けタープの選び方
サイズ感(小さめでも十分)
「ソロ用」と書かれたタープでも、3m四方前後と意外に大きめです。
実際に設営してみると、荷物置き場や椅子スペースを作るには十分な広さで、ソロならちょうどいいサイズ感だと感じました。
設営のしやすさ(形の違い:レクタ vs ヘキサ)
四角形のレクタタープは自由度が高い反面、バランスよく張るのが難しいところがあります。
一方で、ヘキサ型のように特徴のある形は見栄えも良く、ソロでも扱いやすいのでおすすめです。
軽量性と収納サイズ
タープを持ち歩くなら軽さとコンパクトさも重要。
ソロ向けモデルは1kg以下の軽量タイプも多く、収納サイズも小さいため、バイクや徒歩キャンプでも無理なく持ち運べるのが魅力です。
ポール選びのポイント(身長+αが快適)
付属ポールは低めのものが多く、そのままだと腰をかがめて出入りするストレスがあります。
そこで、自分の身長より少し高めのポールを使うのが快適に過ごすコツ。
自分は180cmのアルミポールを別に用意して使っています。
実際に使っているミニタープ(バンドック ミニヘキサタープ)
自分が今使っているのは、バンドックのミニヘキサタープです。
選んだ理由はシンプルで、もともと使っていたバンドックのワンポールテントと色を合わせたかったから。
サイズは420cm×320cmと「ミニ」とは言いつつ十分な広さがあります。
実際に設営すると、ソロにはちょうど良い大きさで、椅子とテーブルを置いても余裕があるのが気に入っています。
また、自分は180cmのポールを使い、左右は地面ギリギリまで低くして設営。
そうすることで周囲からの視線を遮り、プライベート空間を確保できています。
使っているのは裏面が黒いUVカットモデルではありません。
そのため真夏の直射日光を完全にシャットアウトすることはできませんが、タープ下で作業するときの明るさ的にはちょうどよく、自分のスタイルには合っています。
自分はこのタープを愛用していますが、他にもソロキャンプにぴったりの軽量タープがあります。
おすすめできる軽量タープ
スノーピーク ペンタシールド
スノーピークのライトタープ ペンタシールドは、ソロキャンプ向けの小型ワンポールタープ。
ユニークな変形五角形のデザインで、離陸する飛行機のような美しさが特徴です。
幕体にはシールド加工(遮光ピグメントPU)が施されており、通常のタープに比べて日差しを遮りやすく、夏場でも涼しく過ごせます。
サイズは400×320cm、重量は790gと軽量で、収納サイズもコンパクト。徒歩やバイクでのキャンプにも持ち運びやすいのが魅力です。
→ 美しさと機能性を両立した、ミニマル志向のソロキャンパーにおすすめの一枚です。
モンベル ミニタープ
モンベルのミニタープは、徒歩やバイクのキャンプに最適な軽量コンパクトモデルです。
ムーンライトテントなど小型テントとの相性が良く、ソロにちょうどいい広さを確保できます。
本体重量はわずか390g(付属品込みでも600g)。反射材入りの張り綱やアルミペグが付属しており、必要最低限の装備は揃っています。
素材は75Dポリエステルタフタ(耐水圧1,500mm・難燃加工)で、軽さと耐久性のバランスが取れています。
ただし、ポールは別売りなので注意が必要です。
→ とにかく軽くて信頼性も高い、徒歩・バイクキャンプの相棒にぴったりです。
パーゴワークス ニンジャタープ
パーゴワークスのニンジャタープは、21ヶ所のジョイントポイントを備えた自由度の高いタープ。
手裏剣のような形状で、約30通りもの張り方を楽しめるのが特徴です。
設営はシンプルで、4隅をペグダウンして最後にポールを立てるだけ。
風雨の中でも素早く張れるため、ソロキャンプでの安心感があります。
さらに、別売りのNINJA NESTを組み合わせれば、軽量なソロシェルターとしても使えます。
重量は約500gと軽量で、徒歩やバイクでの携行にも向いています。
→ 設営が簡単でアレンジ自在、遊び心のあるソロキャンプ用タープです。
最後に:小さなタープが広げるソロキャンプの心地よさ
タープを導入してから、ソロキャンプで過ごす時間がぐっと豊かになりました。
日差しをやわらげるだけでなく、自分はノマドワーカーでもあるので、キャンプ場でのワークスペース作りにも活躍します。
布一枚で自分だけの空間を作れるのが、タープならではの魅力です。
ソロ用タープは軽量で持ち運びも簡単なため、まずは小さめのタープを取り入れてみると、ソロキャンプの楽しみ方が自然と広がっていくと思います。