ソロキャンプ用テントで人気の「バンドック ソロティピー1」。
自分は初期型から使い始めて7年以上愛用しており、色違いも購入しましたが、今もメインに使っているテントです。
この記事では、なぜ数あるバンドックのソロ用テントの中からソロティピー1を選んでいるのか、実際に長年使ってわかったメリット・デメリットをレビューします。
また、ソロティピー1 TCやソロベースとの比較、コットを使ったさらに軽量なスタイルについても紹介します。
目次
バンドック ソロティピー1を今でも愛用している理由
初期型から使い続けてきた実体験
自分が初めて買ったワンポールテントが、このバンドック ソロティピー1です。
白色の初期型から使い始め、その後に改良版のカーキ色も購入しましたが、今でもソロキャンプではソロティピー1を使い続けています。
設営の簡単さと軽さのおかげで、バイクツーリングや気軽なソロキャンプにずっと愛用しています。
他のソロ用テントと比べても軽量性が圧倒的
現在バンドックのソロ用テントは以下の4種類があります。
- BUNDOK ソロティピー1 約2.2kg
- BUNDOK ソロティピー1 TC(スカート付き/巻き上げ式) 約4.8kg
- BUNDOK ソロベース パップテント 約4.4kg
- BUNDOK ソロベース パップテント(スカート・サイドウォール付き) 約5.2kg
この中でソロティピー1が圧倒的に軽量。
特に徒歩キャンプやバイクツーリングでは、この軽さが大きなメリットになります。
設営と撤収が簡単でソロキャンプに最適
ワンポールテントは「地面にシートを広げて四隅をペグダウン → 中心にポールを立てるだけ」。
慣れれば5分くらいで設営できるので、到着が遅くなった日や雨の日でも安心です。
風が強い日でも、まず一点にペグを挿して、あとは落ち着いて残りをペグダウンしていけばOK。
自立型テントのようにフレームを組む手間がなく、シンプルな構造なので撤収もスムーズ。
疲れて帰る日の朝でも短時間で片付けができます。
前室が広くて道具をまとめられる
ソロティピー1はW240×D240×H150cmというサイズで、インナーと前室がほぼ半分ずつ。
このためソロ用としては前室が非常に広く、荷物をすべてまとめて入れられるのが大きな魅力です。
自分は夜まで焚き火を楽しんだあと、必ずギアを前室に収納します。
盗難防止の意味もありますが、標高が高い場所では朝露で濡れるので、ギアのサビ防止にも役立つと実感しています。
バンドック ソロティピー1の特徴とレビュー
- 色:カーキ / ベージュ / ブラウン(白は廃盤)
- サイズ:W240×D240×H150cm
- インナーサイズ:W220×D100×H135cm
- 収納時サイズ:W42×D19×H19cm
- 質量:2.2kg
- 耐水圧:フライシート 3000mm / インナーフロア 5000mm
- 材質:フライ ポリエステル / インナー ポリエステル / メッシュ部 ポリエステル / フレーム アルミ合金
収納サイズと携帯性(仕様の変遷も含む)
収納サイズは W42×D19×H19cm。
初期型はポールが3つ折りでややかさばりましたが、後期型から4つ折り仕様になりさらにコンパクトになりました。
バイクのリアに積載しても良いですし、自分は50Lのバックパックに入れて持ち運んでいます。
容量の半分近くを占めますが、荷物を調整すれば問題ありません。
むしろワンポール構造でパーツが少なく、シート面積も抑えられているため、2.2kgという軽さが携帯性に効いてきます。
設営は非常に楽
ワンポールテントの設営手順はシンプルです。
1. 地面にシートを広げて四隅をペグダウン
2. 中心にポールを立てる
慣れれば5分程度で設営完了です。
4点ペグだけで自立しますが、ガイロープを張るとシートがピンと張って見た目も美しくなります。
高さは150cm。身長177cmの自分の肩ぐらいの位置で、ソロテントとしては快適な広さです。
インナーなしでコットと組み合わせたスタイル
インナーを外して、コットをフライシート下に直接置くスタイルもよく使います。
地面の凹凸を気にせず快適に眠れます。雨の日以外はこのスタイルが一番楽です。
ただしコットは携帯性に劣るため、バイクや車キャンプ限定ですが、ソロティピー1の幅広い使い方の一つです。
インナーあり/なしの使い分け
- インナーあり(220×100×135cm):夏場や虫の多い時期に便利
- インナーなし(フライシートのみ):秋冬や虫の少ない時期、荷物を減らしたいときに最適
この柔軟さで、秋キャンプなどは荷物を減らし、その分温かいシュラフを持ち込むなどの工夫ができます。
タープとの組み合わせも相性が良く、シーンに合わせた運用が可能です。
実際に使ってわかったデメリット
- ペグを打たないと自立しない → 硬い地面や岩場では不利
- 付属ペグは強度不足 → 鍛造ペグを別途用意した方が安心
- ポールが中央にあるため、室内での移動に多少の制約あり
ただしこれらはワンポールテント全般の特徴であり、大きな欠点ではありません。
ソロティピー1とソロティピー1TCの違い(比較レビュー)
生地・重量・収納サイズの比較
- ソロティピー1 → ポリエステル100%、約2.2kg、収納サイズ W42×D19×H19cm、軽量で持ち運びやすい
- ソロティピー1TC → コットン混紡(ポリ65%+コットン35%)、約4.8kg、収納サイズ W44×D24×H24cm、遮光・耐火性が高い
ソロティピー1TCが向いている人
- 焚き火の火の粉を気にせず楽しみたい
- 夏は涼しく、冬は暖かい快適性を重視したい
- スカート付きで寒い時期の冷気を軽減したい
- 重さより快適性を優先するスタイルの人
軽さ重視ならソロティピー1がおすすめ
自分がソロティピー1TCを選ばなかった一番の理由は重さです。
バンドックにはソロティピー1に合わせられる「ソロタープ」もあり、こちらが約2.2kg(遮光タイプは約2.6kg)。
つまり「ソロティピー1 + ソロタープ」と比較すると、TCは本体だけで約4.8kgあり、タープを含めても重量面で不利になります。
また遮光性についても、日中にテント内にこもることは少なく、寝起きに日差しで困った経験もほとんどありません。
結論として、徒歩キャンプやツーリングキャンプでは軽量で設営が楽なソロティピー1が圧倒的に有利。
一方で、焚き火を近くで楽しみたい人や、夏の遮光性・冬の防寒性を重視する人にはTCの方が向いています。
自分のスタイルに合わせて選べるのが、この2つの大きな違いです。
ソロベースとの比較(パップテントとの違い)
サイズ感と設営スタイルの違い
ソロベースは軍幕スタイルのパップテントで、W360×D190×H110cmと横に長く高さが低いのが特徴です。
一方、ソロティピー1は高さ150cmあるため、圧迫感がなく荷物も置きやすいのが大きな違いです。
ソロベースは雰囲気や遮光性に優れ、ブッシュクラフト系のスタイルを好むソロキャンパーに特に人気があります。
ただし、付属ポールは1100mm×2本、1300mm×2本を使い、内部と開閉部に立てる必要があるため、ソロティピー1に比べると設営の手間がかかります。
ソロベースが合う人/ソロティピー1が合う人
- ソロベース → 無骨な軍幕スタイルを楽しみたい人
- ソロティピー1 → 軽量で設営を簡単に済ませたい人
ソロベースはカッコいいが重さと設営の手間は大きい
ソロベースはスタイルのかっこよさが魅力ですが、重量は約4.4kg、スカート付きのモデルでは約5.2kgと重めです。
一方で、素材はソロティピー1TCと同じコットン混紡生地(ポリ65%+コットン35%)で、遮光性に優れ、開閉部を張り出せば日除けスペースとしても活用できます。
自分は「設営をできるだけ簡単にしたい」という考えからソロティピー1を選びましたが、スタイルを重視するならソロベースも非常に魅力的なテントだと思います。
ソロティピー1と合わせて使いたいおすすめギア
鍛造ペグ
付属のアルミペグは柔らかく、固い地面では曲がってしまうことがあります。
そのため、鍛造ペグを最低4本、できれば8本以上用意しておくと安心です。
テントの場合はタープほど長さは不要で、20cm前後の鍛造ペグが扱いやすくおすすめです。
ペグハンマー
自分はバンドックのショートハンマーを使っています。
短いのでバイクや徒歩キャンプでも持ち運びしやすく、このサイズでも実際のペグ打ちで困ったことはありません。
タープと合わせて統一感を出す
同じバンドックのミニヘキサタープを組み合わせるとカラーが揃い、サイト全体に統一感が出ます。
特に夏場は遮光タイプを選ぶと、強い日差しをしっかり遮って快適に過ごせます。
ソロキャンプでタープを導入してみたら、快適さがぐっと広がった話
最後に:長年愛用してわかったソロティピー1の魅力
設営の簡単さと軽量性で今も一番使っているテント
- ワンポール構造で設営が簡単
- 前室が広く荷物の置き場に困らない
- 軽量なので徒歩・ツーリングキャンプに最適
- インナーあり・なしで幅広く使える
コスパも良くソロキャンプ初心者にもおすすめ
価格は手頃ながら実用性も高く、「まず一つ目のソロ用テントが欲しい」という人にも、長く使えるテントとしておすすめです。
自分は白の初期型から使い始めて、改良版のカーキを今でも愛用しています。
シートやパーツに不具合もなく、国内ブランドなのでサポートも安心できる点も魅力です。