キャンプでしっかり眠れるかどうかは、楽しさや快適さを左右する大事なポイントです。
自分が最初に購入したのはモンベルのスリーピングマットで、そこからもうすぐ10年。壊れることもなく、今でも安心して使い続けています。
この記事では、長年使ってきた実体験をもとに、現行モデル「アルパインパッド25」との違いやサイズ選びのポイントを紹介します。
モンベルのマットを検討している人の参考になれば嬉しいです。
目次
モンベル スリーピングマットを10年使ってわかったこと
購入したのは2016年モデル(現行はアルパインパッド25)
自分がキャンプを始めた2016年4月に購入したのが「U.L.コンフォートシステムパッド120」というモデルです。
現行ラインナップでは「アルパインパッド25」として販売されており、値段や基本的な仕様、サイズ感はほとんど変わっていません。
ただ、カラーや形状が少し変わり、生地が変更され品質向上しています。
壊れずに使い続けられる耐久性
購入からもうすぐ10年近く経ちますが、穴あきや空気漏れといったトラブルは一度もなし。
シーズンごとに繰り返し使ってきても大きな劣化はなく、安心して使い続けられるのはモンベルらしい品質だと実感しています。
石でゴツゴツの地面でも安心できる寝心地
このマットはウレタンフォーム(スポンジ)が内蔵されていて、空気を入れると高い保温性を備える適度なクッション性が生まれます。
自分は川沿いの河原でテントを張ることもありますが、石がゴロゴロしている地面でもゴツゴツ感が和らぎ、安心して眠れました。
もちろん快適性だけでいえば、厚み10cmクラスのキャンプパッドの方が良いですが、軽量・コンパクトさと寝心地のバランスがこのマットの良さです。
電車やバイクでも持ち運べるコンパクトさ
このマットは収納すると片手で収まるサイズ感です。
自分は徒歩キャンプからスタートしましたが、バックパックにも無理なく入る大きさで、バイクや徒歩キャンプでも荷物の邪魔になりません。
徒歩キャンプでは特にですが、荷物を少しでも減らしたかったため軽さとコンパクトさを重視してこのマットを使っていました。
今でもバイクや車中泊でこのマットを使っているのは、クッション性などの十分快適に眠れるため、どんなスタイルでも長年使っている理由です。
モンベル アルパインパッド25と旧モデルの違い
重量・収納サイズの比較表
旧モデルと現行の「U.L.コンフォートシステム アルパインパッド25」を比較した表が以下となります。
| (旧)U.L.コンフォートシステムパッド120 | (現行)U.L.コンフォートシステム アルパインパッド25 120 | |
|---|---|---|
| 重量(スタッフバッグ込) | 435g | 507g |
| サイズ | 120×50×2.5cm | 120×50×2.5cm |
| 収納サイズ | φ10×25cm | φ13×25cm |
| 素材 | 40デニール・ナイロン・ドビー | 30デニール・ポリエステル・リップストップ(TPU加工) |
| 付属品 | スタッフバッグ | 簡易ポンプ機能付きスタッフバッグ |
| R値(断熱性を示す数値) | 記載なし | 3.2(春〜秋なら十分な断熱性) |
表のとおり、基本スペックに大きな差はなく、マットのサイズや厚みも変わりません。
主な違いは重量と収納径が少し大きくなったことです。
この変更は生地の変更など、品質向上のためです。
- 耐久性と気密性の強化:生地がTPUラミネート加工され、空気漏れや摩耗に強くなった。
- 収納袋の機能追加:スタッフバッグに簡易ポンプ機能が付き、息で膨らませる手間が減った。
- R値基準への対応:断熱性を数値で示すため、フォーム構造を調整した可能性がある。
つまり「ほんのわずかに重く・太くなった分、より安心して快適に使えるようになった」と言えます。
自分が使っている旧モデルでも十分快適に眠れているので、現行のアルパインパッド25はさらに信頼性が増したモデルだと感じます。
モンベル「U.L.コンフォートシステムパッド120」をレビュー
収納サイズ

ガスカートリッジと比べてもこの大きさ。
片手で持てるほどのコンパクトさで、電車やバイクキャンプでも邪魔になりません。
マットを広げる様子

収納袋から出すと余裕があり、シュラフのように詰め込みすぎる感じはありません。

マットは二つ折りで収納されており、展開も簡単です。

空気を入れる前の状態は薄いですが、フォームが内蔵されているのでこのままでもある程度のクッション性があります。
空気を入れて膨らませる

バルブを回して口で吹き込むと、割と簡単に膨らんでいきます。
現行のアルパインパッド25では収納袋がポンプ代わりになるため、さらに快適になっています。

空気を入れるとしっかり膨らみ、厚みが出ます。

表面はさらっとした触り心地。
フォーム入りなのでエアマットよりもクッション性が高く、地面のゴツゴツを和らげてくれます。
後片付け

片付けは空気を抜きながら巻くだけ。慣れると2〜3分で収納できます。
初めて使う場合は、キャンプ前に一度試しておくと安心です。
モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」をレビュー
これも旧製品で、現行モデルに「U.L.エアピロー」というほぼ同じものがあります。
ただ、この手の枕はAmazoonで適当な安いメーカーから選んでも、耐久性以外は変わらないかなと思います。
コンパクト

モンベルのエア枕は非常にコンパクト。マットと一緒に持ち運びやすいサイズです。
こちらはフォームは入っていないので、本当にただのペラペラの生地が折りたたまれているだけです。
使用感

広げると意外に大きく、首から頭をしっかり支えてくれます。
ただ素材が滑りやすいため、ハンドタオルを巻いて使うと快適です。

首元にかけて低くなる形状で、自然にフィットします。
「ないよりは断然良い」アイテムで、持ち運びの手軽さも魅力です。
サイズの選び方(90cm・120cm・150cm・180cm)
モンベル アルパインパッド25には 90cm・120cm・150cm・180cm の4種類があります。

(引用元:mont-bell)
選び方の基準は「足元までマットが必要かどうか」。
用途やスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
120cmサイズを選んだ理由と実際の使い心地
自分は身長177cmですが、あえて120cmサイズを選びました。
枕は別で置くため、120cmだと首から膝あたりまでをカバーできるため、寝ていて体が痛くなることはありません。
足元までしっかりカバーしたいなら150cmや180cmの方が安心ですが、その分重量が増します。
例えばアルパインパッド25では、180cmで693gになり、120cmと比べると約200gの差になります。
「軽さを取るか、快適性を取るか」で選ぶのが良いと思います。
ソロキャンプ・バイクキャンプにおすすめのサイズ
軽量性と携帯性を優先するなら120cmが最適。
ソロキャンプやバイクキャンプでは荷物をできるだけ減らしたいので、このサイズ感が一番使いやすいです。
逆に「ゆったり寝たい」「寒い季節でも快適さを優先したい」なら150cmや180cmも選択肢になります。
自分のスタイルに合わせて選ぶと失敗が少ないです。
モンベルのマットに感じる安心感と信頼性
長く使える品質と信頼性
自分は購入から10年近く経ちますが、今でも現役で問題なく使えています。
買い替えの必要を感じないほどの耐久性は、まさにモンベル製品に共通する安心感だと実感しています。
アルパインパッド25がバランス良い理由
モンベルには「キャンプパッド38」や「エアパッド」といった他のシリーズもありますが、価格・収納サイズ・寝心地のバランスを考えると、アルパインパッド25が一番おすすめのモデルです。
自分がこの商品を最初に買った当時は、価格も大きな決め手でした。
よりコンパクトな「エアパッド120cm」は約18,000円ほどで、アルパインパッド25(120cm)は約13,000円。
初めて道具を揃える時の5,000円の差は大きくアルパインパッド25を選びましたが、これだけ長く快適に使えていると正しい選択だったと感じます。
更にアルパインパッド25は「フォーム(スポンジ)内蔵の空気注入式」のためエアパッドよりもクッション性が高いため寝心地が良いです。
結果的に「価格を抑えつつ、高耐久で快適に使えるマット」を選べたことは、道具選びの中でとても満足度が高いです。
モンベル アルパインパッド25はこんな人におすすめ
軽量コンパクトなマットを探している人
徒歩・電車・バイクなど荷物を減らしたい人に向いています。
片手で持てるほどのサイズ感なので、移動手段を選ばず使いやすいです。
長く快適に使えるマットを選びたい人
耐久性が高いため、一度買えば長く使えます。
また、フォーム(スポンジ)内蔵のため思った以上にクッション性があり快適です。
コスパ重視でモンベル製を選びたい人
他社やモンベルの上位モデルに比べて価格を抑えつつ、快適な寝心地が得られます。
折りたたみ式のフォームパッドが安いですが持ち運びには大きいので、丸めて収納サイズを小さくできる物の中ではアルパインパッド25が最もコスパよいと思います。m
最後に:アルパインパッド25はモンベルらしい安心感のあるマット
2016年に購入した旧モデルを10年近く使い続けていますが、今も快適に眠れる信頼できるギアです。
現行のアルパインパッド25はフォームの改良でさらに快適になり、ソロキャンプはもちろん、バイクキャンプや車中泊でも安心して使えるマットだと感じます。
「長く安心して使えるスリーピングマットを探している人」には、モンベル アルパインパッド25が間違いなくおすすめです。







