電車キャンプで感じたメリット・デメリット|荷物を減らす方法と楽しむコツ

2018/06/14

2025/09/28

電車キャンプで感じたメリット・デメリット|荷物を減らす方法と楽しむコツ

「電車でキャンプに行く」と聞くと、荷物が大変そうとか、車がないと無理では?と思う人も多いのではないでしょうか。

自分はキャンプ歴10年になりますが、始めてから最初の2年間は車もバイクも持っておらず、電車とバスだけでソロキャンプを続けてきました

今はバイクで行くことが多いですが、当時の経験があるからこそ、電車キャンプならではのメリットやデメリットをリアルに語れます。

この記事では、実際に電車キャンプをして感じたメリット・デメリット、そして一番の課題になる荷物問題をどう工夫して解決するかをまとめます。

これから車なしでキャンプに挑戦したい人や、ソロで身軽に楽しみたい人の参考になるはずです。

電車キャンプを実際にやって感じたこと

菖蒲ヶ浜キャンプ場で電車キャンプ

自分は東京に住んでいた頃、日光の中禅寺湖畔で湖畔キャンプや、近場の奥多摩などへ電車とバスを乗り継いでキャンプに通っていました。

電車キャンプで行ける範囲は、自然豊かな観光地か、線路沿いにあるキャンプ場が中心です。

その後、兵庫や福岡に移住しましたが、正直なところ関東以外で電車キャンプを続けるのはなかなか厳しいと感じました。
関西ならタクシーを併用すれば可能ですが、やはり関東圏は電車キャンプに向いているエリアだと思います。

メリット|気軽に行けてミニマムに楽しめる

  • 運転が不要で移動がラク
  • 渋滞やパンクなどのトラブルに悩まされない
  • バックパックに収める必要があるので自然と荷物を絞れる

電車での移動は快適で、キャンプというより電車旅行の延長のような楽しさがありました。
特に新幹線で行くときは駅弁を楽しみながら移動できるのも醍醐味です。

また、今振り返ると「荷物を減らしたミニマムなキャンプ」は本当に良い体験でした。
その後バイクキャンプに移行してからは荷物が一気に増えましたが、最近はあえて50Lバックパックに収める制限スタイルに戻しています。

荷物を増やすのも楽しいですが、増えるほど気楽さが薄れていきます。

余計なものを省き、焚き火や自然に集中できることが自分にとって一番心地よいと気づけたのは、電車キャンプでのミニマム体験があったからです。

デメリット|荷物の大変さと行けるキャンプ場の制約

  • 荷物の重さからくる移動の負担
  • 公共交通で行けるキャンプ場が限られる
  • 地方では電車やバスの遅延・乗り遅れが大きな影響になる
  • 荷物を絶対に増やせない制約

自分は当時50Lのバックパックを使っていました。
背負うと肩上ぐらいまで、バックが縦に大きく道具を詰め込むと10〜15kgほどになります。

とはいえ、登山用のバックパックは思った以上に歩きやすく作られており、重さの割には快適でした。
それでもやはり大きなバックパック特有の重心のズレがあり、普段よりは疲れやすかったです。

さらに、電車やバスで行けるキャンプ場は限られているため、同じ場所に通いがちになります。
奥多摩や日光はアクセスが良いですが、もっと選択肢を広げたいと感じるようになりました。

また、観光地でない場所ではバスの本数が少なく、一本逃すと30分〜1時間待ちになることもあります。
その不便さもあって、自分はキャンプ用にバイクを購入しました。

新しい道具をもっと試したい、ブログのためにも発信の幅を広げたい。
電車キャンプを続ける中で「限界」を感じたことが、自分が次のステップへ進んだきっかけでした。

電車キャンプで一番の課題「荷物問題」

電車キャンプで途中スーパーに寄って買い物

ソロキャンプの場合のパッキング術

ソロで行くときは、全ての荷物を一人で背負う必要があります
自分は50L以上のバックパックを使い、テントから調理道具まで全て詰め込んでいました。

アウトドアギアは軽量設計のものが多いため、選び方を工夫すれば総重量は10kg前後に収まります。
「重すぎて運べないのでは?」と思われがちですが、実際は登山用のバックパックなら意外と歩きやすいのがポイントです。

食料は事前に、キャンプ場に向かう途中で立ち寄れるスーパーを選んで購入
そのままスーパーの袋で持ち運んでいました。

クーラーバッグを持っていけないので、川沿いのキャンプ場ではお酒を川の水で冷やす、なんてこともよくやっていました。

ペア・グループで行くときの荷物分担アイデア

実はソロよりも楽なのがペアやグループキャンプです。

例えば、一人がテントやマットなどの大物を担当し、もう一人が30L前後のバックパックで調理道具や食材を持つスタイルなら無理がありません。

テントも人数が増えたからといって極端に大きくなるわけではなく、自分が持っている5人用テントでもソロ用の1.3倍ほどのサイズ感です。

  • 焚き火台は1つでOK
  • 共用できる道具も多い
  • 各自が必要なのは椅子に寝袋やカトラリー程度

「車なしキャンプ=大変」というイメージがありますが、荷物を分け合えばむしろ楽になるのが実感です。

バックパックの容量はどれくらい必要?

  • ソロなら50〜60Lが目安
  • 二人なら30L+50Lの組み合わせで十分(持っていきたい道具次第で調整可能)

徒歩ソロキャンプにちょうどいいバックパック容量の選び方はこちら

荷物を減らす工夫と便利アイテム

徒歩や電車でキャンプに行くなら、事前にキャンプ場とルート上の情報を調べておくことが必須です。

スーパーやコンビニが近くにないキャンプ場も多く、最寄り駅周辺にすら店がないケースもあります。
「どこで食材を買えるか」を出発前に確認しておくだけで、荷物を大きく減らすことができます。

また、直火OKのキャンプ場なら焚き火台を持っていく必要はなく、石を組んで竈を作り、五徳だけを持参するといった選択肢もあります。

最低限に絞るキャンプ道具リスト

電車キャンプでは「持っていきたいもの」より「持たなくてもいいもの」を見極めるのが大切です。
最低限に絞るなら以下で十分です。

  • テント
  • マット
  • 寝袋
  • バーナー
  • クッカー

安く揃えるおすすめの最低限道具一式はこちら

食材や水の運び方(現地調達/コンビニ活用など)

  • 食材や飲み物は現地のスーパーやコンビニで調達する
  • 水は特に重いため、現地で購入またはキャンプ場で汲むのが基本

自分はいつも、キャンプ場に向かうルート上で立ち寄れるスーパーを事前にリサーチしています。
移動経路に買い物スポットがあるかどうかで、荷物の重さはかなり変わります。

軽量で便利だった実体験ギア

  • モンベルの軽量エアマット(収納サイズが小さく、電車移動に最適)
  • ソロ用焚き火台(ペアでも十分使えるコンパクトサイズ)
  • アルミ製クッカー(フライパンより軽量で扱いやすい)
  • アルコール燃料+メスティン(火力調整不要で失敗しにくい)
  • 料理は割り切りも大事(焼き肉なら網だけ持って行くなど、シンプルにすることで荷物を削減)

アウトドアギアは今や軽量・コンパクトな製品が豊富です。

ただし、安い商品はAmazon上の写真だけだと実物が大きかったり重かったりするので、収納サイズと重量は必ず確認して購入するのがおすすめです。

徒歩・バイクで使える焚き火台まとめはこちら
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電車キャンプを楽しむための工夫

行きやすいキャンプ場の選び方

  • 最寄駅から徒歩30分以内、またはバス停からすぐ近くのキャンプ場を選ぶ
  • アクセスの良い場所をリピートすることで、荷物の持ち運びや移動の負担を軽減できる
  • 天気に合わせて柔軟に動きたいなら、前日や当日の予約に対応しているキャンプ場を選ぶのもおすすめ

「どんなキャンプ場に行くか」よりも、移動の負担が少ない場所を選ぶことが電車キャンプの成功のカギです。

デメリットを逆に楽しむ視点(観光・温泉と組み合わせる)

電車キャンプには「アクセスできるキャンプ場が限られる」というデメリットがあります。
しかし逆に言えば、観光や温泉を組み合わせて“旅”として楽しめるのも魅力です。

自分は日光の菖蒲ヶ浜キャンプ場に行ったとき、駅弁を食べながら観光して温泉に寄り、そのままキャンプ場へ向かう流れがとても気に入っていました。
これこそ「電車キャンプだからできる楽しみ方」だと思います。

一方で、奥多摩の氷川キャンプ場は自然を満喫できる場所ですが、周辺に立ち寄れるスポットはほとんどありません。

こうした違いを踏まえると、観光地を拠点にして、その周辺でアクセス可能なキャンプ場を探すのもひとつの工夫です。

最後に:電車キャンプは工夫次第で十分楽しめる

電車キャンプには、荷物の大変さやアクセスの制約といったデメリットがあります。
しかし、荷物を工夫して軽量化したり、ペアで分担すれば十分に楽しめます。

自分も2年間、ソロで電車キャンプを続けてきましたが、工夫次第で快適に楽しめることを実感しました。

都市部に住んでいて「車がないからキャンプは無理」と思っている人には、“ちょっと荷物の多い旅行”くらいの気持ちで挑戦してみてほしいです。

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